こんにちは!専門学校では家庭犬のトレーニング科卒業・1年間犬の訓練所に週2で通い直接トレーナーから訓練の仕方を学んだSAWAと申します。
愛犬のテディです。
ゴールデンレトリーバーで子犬の時は破壊癖がありました。
子犬を始め、成なっても破壊行動が直らなくて困っている方は本当に多いです。
おうちにやってきたばかりの子犬は、人間と暮らすために守らないといけないルールを知らずに我が家へやってきますので、当然教えなければ色んな物を破壊されます。
また、成犬でも物の破壊行動がいけないことだと上手くわんちゃんに伝えられていない場合、何歳になっても破壊行動は直らない場合が多いです。
特に大型犬は、力が強いので破壊力もすごいよ・・・
私も子犬のとき、ソファーに大きな穴を開けちゃったんだ(^^;)
- いつもダメ、NOと言葉で伝えているけれど破壊行動が直らない
- 何歳になっても物を破壊されて困っている
- 子犬を迎えたが、いろんな物を破壊されてしまった
そんな方に向けて、今回は物の破壊行動に困っている方にいくつか対策方法を紹介します。
実際に我が家のゴールデンレトリーバーは、今回紹介する方法で物の破壊行動がなくなりました!
しつけは子犬だけでなく、何歳からでも始められますので困っている方は最後まで読んでいただけると嬉しいです。
物を破壊する理由3パターンとそれぞれの対策(しつけ方)
物を破壊する理由はわんちゃんによって違いますが、ほとんどが以下の3つの理由が原因。
それぞれの理由に対する破壊行動のしつけ方も一緒に解説していきます。
①退屈だから
わんちゃんは退屈が大嫌いです。
なので、暇だったり退屈なときに物を破壊してしまうわんちゃんが多いです。
- お留守番で飼い主さんが出かけて退屈だった
- 自分のおもちゃに飽きた
退屈しのぎとして物を破壊して時間を潰して遊んでいるイメージです。
我が家のゴールデンレトリーバーはこのタイプでした。
退屈な時間が長いと、暇つぶしにソファーやラグをかじってました🙄
実際に破壊されたソファー
以下で詳しく対処方法について解説していますが、これをきっかけに我が家はとにかく退屈を作らないようにし、目を離すときはハウスを徹底しました。
退屈で物を破壊しまう場合の対策としつけ方
- とにかく退屈を作らない
- 目を離すときはサークルやハウスへ
退屈が原因で物を破壊してしまうタイプのわんちゃんの場合は、退屈な時間を減らすことで物を破壊しなくなることが多いです。
具体例:退屈な時間を作らないために飼い主ができること
退屈な時間を作らないためには、家で共に過ごしているときにはなるべく一緒に遊んで退屈な欲求を満たしてあげたり、飼い主さんがわんちゃんを1匹で待たせない(留守番させない)ようにするのが一番です。
しかし、現実はお仕事などでずっと相手にするのは難しいですよね。
その場合は、退屈しのぎ用の犬用おもちゃを与えてそちらに没頭してもらったり、物理的に破壊できないようにサークルやハウスで行動範囲を狭くするなどで対策します。
もちろん、物理的に破壊できないように行動範囲を制限するだけでは根本的な解決にはなりませんが、わんちゃんは現行犯で注意しないと何に対して怒られたのか理解できないと言われています。
留守中や目を離している時など物を破壊している最中に注意できない場合は物を破壊できないように対策することが大切になってきます。
行動範囲を制限されるとストレスがたまるのでは・・・と思われる方もいると思いますが、退屈しのぎのおもちゃを与えることで犬は時間を忘れて没頭しますので2~3時間程度なら問題ありません。
むしろ、破壊したものを知らない間に誤飲して事故に繋がるケースも怖いですし、破壊行動を止めさせられれば行動制限する必要もなくなりますので、その間だけと思って頑張ってトレーニングする方が今後お互いに過ごす時間が快適になります。
退屈しのぎ対策におすすめのおもちゃ
色んな退屈しのぎのおもちゃが売られていますが、耐久面と安全性でおすすめなのはブラックコングです。
コングはさまざまな種類がありますが、破壊が得意なわんちゃんにはブラックコングが良いでしょう。
ブラックコングは噛む力が強い子に最適で、他のコングよりも硬めのゴムで作られています。
また、天然ゴム100%で作られていますので、万が一破片を飲み込んでしまっても吸収されずにうんちと一緒に排出されますので破壊癖があるわんちゃんにも使いやすいおもちゃです。
使い方は、コングの中にペースト状のフードを塗ったり、おやつを詰めこみます。
ペースト状のフードはわんちゅ~るなどでも良いですし、コング用の中に詰めやすいペースト状おやつが売っていますのでそちらを使っても良しです♪
②ストレス発散
わんちゃんはストレスがたまると問題行動を起こしやすいと言われています。
特に、運動量が必要な傾向にある牧羊犬や狩猟犬がルーツの犬種は運動不足による破壊行動が見られやすいです。
- 散歩が足りていない(運動不足、満足していない)
ストレスにはさまざまな原因がありますが、わんちゃんにとっての散歩はただ運動するだけではなく、本能を満たしてあげられることがたくさんあり、かなりの気分転換になります。
大型犬の運動量は1日2回、1回のお散歩で30分以上は最低でも必要と目安で言われていますが、わんちゃんの性格や運動の質によって、必要な時間や距離は変わります。
大切なのは、運動時間ではなく運動の質だよ!
運動の質とは、例えば同じ30分でもジョギングとウォーキングでは移動距離がかなり違ってきます。
走ることが大好きな子は、同じ時間でも走って長距離を散歩できるほうが楽しかったと思えます。
ボール遊びなどのわんちゃんが思いっきり走れるような運動を10分してあげるのと、全くしない30分のウォーキングでは、ボール好きなわんちゃんからすればきっと時間は短いけれど大好きなボール遊びの方が楽しかったと思いますよね!
質が高い=わんちゃんが満足できる散歩です。
質の高い散歩が出来ていれば、時間は短くてもわんちゃんは満足します。
お散歩はあくまでたくさんある中の1つのストレス発散方法にすぎませんが、体力が有り余っていて破壊することで欲求を満たしている子は本当に多いです。
ストレス発散で物を破壊しまう場合の対策としつけ方
- 運動不足かな?と思う場合は運動量を増やしてあげる
- 散歩の時間を増やすことは難しくても、遊ぶ時間を増やしてあげる
運動不足が原因かなと思う場合は、上記でお伝えした通り運動の質をあげてわんちゃんが楽しいと思う時間を増やしてあげましょう。
運動量が十分に足りている場合は、散歩後にお昼寝をしたり、リラックスしている子が多いです。
逆に運動が足りていない場合は、家に帰ってもウロウロしたり、まだ遊ぼうと誘ってくる場合が多いです。
また、日頃の散歩時間を長くとるのが難しい方は、休日は普段より長く散歩に行ったり、ドッグランなどのわんちゃんが思いっきり走れる環境を用意してあげましょう。
近くにドッグランがない場合は、大きめの公園の芝生広場でロングリードを使ってボール遊びをしてあげるのも良いでしょう
毎日のお散歩時間を増やすことは難しくても、家にお庭がある場合はそこでボール遊びをしたり、おうちの中でもできる引っ張りっこなどの遊びを取り入れることでストレス解消につながります。
③飼い主の反応が面白いから
物を破壊したときに、飼い主さんの反応が面白くて何度も破壊行動をしてしまう子がいます。
- 物を壊されたときに飼い主さんがすごく驚いた表情をした
- 物を壊されたときに飼い主さんがすごく驚いた声を出した
わんちゃんは飼い主さんをよく観察しています。
飼い主さんの反応によって破壊行動を起こしてしまうわんちゃんは、飼い主さんが大好きすぎる子に多いです。
このタイプのわんちゃんは、物を壊したときの飼い主さんの驚いた反応が”喜んでくれた“と勘違いして、また喜んでもらおうと破壊行動を繰り返してしまいます。
飼い主の反応を見て物を破壊しまう場合の対策としつけ方
- もし破壊行動を発見しても、無表情・無声で淡々と対応する
- 破壊行動を発見したら、無言のままクレートなどに入れる
飼い主さんの反応を見て破壊行動をしてしまうタイプのわんちゃんには、わんちゃんの期待を裏切る行動をとるのが一番です。
飼い主さんが喜んでいると勘違いしないように、もし破壊行動を発見しても無表情・無声で淡々としてください。
そのまま、クレートに入れて相手をしないようにするのも効果的です。
クレートに入れている間に破壊された物の片づけをして、しばらくしたら今まで通り自由にしてあげてください。
飼い主さんが大好きなわんちゃんは無視されると、なんで今回は無視されたのか考えます。
今までは飼い主さんが喜んでくれたと思ってやっているので、何度か無視→クレートを繰り返すことでわんちゃんは飼い主さんの反応を見て、破壊しても喜んでくれなくなったと思うようになります。
破壊行動を発見したらどうする?
破壊行動を発見したら、まず「今現在、破壊行動をしている(現在進行形)」のか「すでに破壊し終わった(過去形)」のかを判断します。
今現在、破壊行動をしている場合(現在進行形)
わんちゃんが現在進行形で破壊行動をしている場合は今すぐ注意します。
体罰ではなく、「イケナイ」や「NO」などの注意する号令を1つ決めて、低めの声でその言葉を伝えます。
複数の号令を使うとわんちゃんは混乱しやすいので
1つだけに絞るのがおすすめ!
私は怒っているんだよと伝わるように、無表情で低めの声にして伝えるとわんちゃんは飼い主さん怒ってるんだなと感じとりやすいです。
このときに、破壊していた物や場所を指さして注意するとよりわかりやすいです。
飼い主さんが来るだけで喜んでしまうタイプのわんちゃんは、クレート(ハウス)に入れてしばらく無視するのも効果的です。
我が家では、イケナイと注意したあと30分ほどクレートに入れていました。次第に破壊行動は減っていきました!
すでに破壊し終わって犬は別のことをしている場合(過去形)
すでに破壊行動が終わって、わんちゃんは別のことをしている場合は怒っても意味がありません。
犬は現行犯逮捕じゃないと、何に対して怒られたのかわからないんだ
すでに破壊行動を止めている場合は、頭にくると思いますが怒らないようにしてくださいね😭
そのため、破壊行動を止めさせるコツとしては、とにかく目を離すときはサークルやクレートなどの物を破壊されない場所でわんちゃんを待機させることです。
わんちゃんは賢いので、飼い主さんが見ていないときに犯行に及ぶことが多いです。
留守中に破壊行動をしていて、帰宅後に発見して注意しても、わんちゃんは何に対して怒ったのかを理解しづらいです。
現在進行形で破壊しているところを注意しなければいつまでたっても破壊行動は直りません。
そのため、物を破壊する可能性がある子犬の頃や、成犬でも破壊行動のしつけが完了していない場合は、目を離すときには物の破壊をされないように行動制限(1つだけの部屋に隔離する・サークルに入れる・クレートに入れるなど)することが大切になってきます。
まとめ
物の破壊行動は、一度習慣化してしまうと直すのに時間がかかります。
しかし、そのまま放置していくとどんどん悪化してしまうこともありますし、壁や床などを壊されてしまった場合はおうちの修理代が恐ろしいことに・・・
物の破壊行動をする理由は、退屈・運動不足(ストレス)・飼い主さんの反応によることがほとんどです。
破壊行動に悩まされている場合に目を離す場合は必ずサークルやクレートに入れるなどの行動を制限し、留守中や目を離しているときは破壊行動をさせないようにしましょう。
もし破壊行動をしているのを見かけたら現行犯で注意してくださいね。
繰り返しの注意とトレーニングがとても重要になりますので、一度で直らなくても、あきらめずに繰り返し教えてください。
それでも上手く行かない場合は、お金はかかってしまいますがプロのドッグトレーナーさんに相談するのもありです。
物の破壊行動がなるべく早く解決しますように。