首輪とハーネスは愛犬のお散歩では必ず必要なアイテムですが、正直どちらがいいのかなと皆さん考えたことがあると思います。
かく言う私(筆者)も、初めて犬を飼うときは何がいいのかあれこれ調べました!
私は今でこそ、ドッグトレーナー科を卒業し、動物病院で4年間働いて犬についてたくさん学びましたが当時は犬飼い初心者でした。
とりあえずペットショップでデザインが気に入ったというだけでハーネスを購入し、それを使用していましたが今だから言えます・・・
ちゃんと首輪やハーネスの違いをあらかじめ知っておかないと、後々大変なことになります。。
ちなみに当時の私が大変だったこと、それは引っ張り癖です。
この記事では、なぜハーネスと引っ張り癖が関係あるのかを始め、首輪とハーネスそれぞれの良い所と悪い所やあなたの愛犬におすすめできるものはどちらかなどについて、詳しく解説していきます。
- 首輪かハーネスどちらを購入するか悩んでいる方
- おうちの愛犬にはどちらがおすすめなのか知りたい方
- これからわんちゃんを迎える方
- お散歩デビューが近い方
首輪とハーネスの違いは?
まずはじめに、首輪とハーネスの違いについて簡単にご紹介します。
首輪とハーネスの違いは、首に装着するか胴に装着するかです。
よく言われているのは、首輪は犬の首に装着するため首への負担がかかりやすいことに対し、ハーネスは犬の胴に装着するため、体のピンポイントに負担がかかりにくいと言われています。
そこだけ聞くと、ハーネスのほうが犬の体に負担がかからなくていいなと思うんだけど、どうなの??
そうですね、実際にハーネスは犬の体に負担がかかりにくいのでその理由だけでハーネスを使っている人も多いです。
でも、ハーネスは引っ張る仕事をする犬のために作られたものなので、引っ張り癖がつきやすいなどの欠点もあるんですよ。
負担がかからないということは、必ずしも愛犬のためになるということではないんですよね。
実際に、我が家の初代愛犬は何も知らずにずっとハーネスを使っていたため、老犬になっても引っ張り癖がひどかったです。
例えハーネスで体への負担が少なくても、ずっと引っ張っていたら愛犬とずっと綱引き状態で、わんちゃんも飼い主さんも疲れますよね。
やっぱりお散歩は愛犬も飼い主もどちらも楽しく行きたいですし、ただ体への負担が少ないからという理由だけでハーネス一択というのはおすすめできません。
では実際に、首輪かハーネス、あなたの愛犬にはどちらが最適かを調べていきましょう。
首輪かハーネス、おうちの愛犬にはどちらが最適?
- 性格が元気いっぱいパワフル系
- 引っ張り癖がある子
- 拾い食いをする子
- お散歩中の制御が難しい子(落ち着きがない、車や人に飛びつくなど)
- 性格がのんびりマイペースな子
- シニア犬
- こわがりさん
- 気管虚脱の子または気管虚脱になりやすい犬種
性格を見てどちらが良いか考える
首輪かハーネスどちらにするか悩んだ場合、まずは愛犬の性格で考えてみるのも良いでしょう。
愛犬の性格が
- 元気いっぱいなパワフル系
- こわがりさんでマイペース系
どちらに愛犬の性格が近いかによって考えます。
元気いっぱいでパワフル、やんちゃな性格の場合
愛犬の性格が元気いっぱいのパワフル系の場合は、お散歩でも何事にも怖がらずにグイグイお散歩に行ってくれる子が多いです。
その場合、引っ張り癖がひどくなりやすい傾向にあるので、体に負担が少ないハーネスを使用するよりも首輪の方がおすすめです。
こわがりさんでのんびり、マイペースな性格の場合
こわがりさんでのんびりマイペースな性格のわんちゃんは、お散歩でも慎重派なわんちゃんが多く車などの外の環境に驚くことも多いので、首輪よりも抜けにくいハーネスがおすすめです。
引っ張り癖があるけれどハーネスを使いたい場合は?
飼い主さんによっては、引っ張り癖があるけれど首輪ではなくハーネスの方が良いと思われる方もいると思います。
また、気管虚脱などの事情があって、引っ張り癖がすごいけれど首輪を使用できない場合もあると思います。
そんな方にもおすすめの引っ張り癖防止ハーネスが実はありまして、その名は「イージーウォーク」です。
イージーウォークは引っ張り癖のある犬への装着が特におすすめの引っ張りを軽減できるハーネスです。
瞬発的な引っ張りには効果が薄いですが、常にグイグイ引っ張る系のわんちゃんにはとてもおすすめできるハーネスです。
我が家のゴールデンも子犬時代はお世話になりました。
イージーウォークは、力がかかっている方向とは逆に進みたいという犬の習性を利用した構造になっており、犬が引っ張りづらい気持ちにさせるように作られています。
日頃の引っ張り癖に悩んでいるわんちゃんにはまず一度試してほしいハーネスです。
引っ張り癖や拾い食いがひどいわんちゃんにおすすめなのは首輪!
首輪は、引っ張り癖や拾い食いのトレーニングがまだ十分に出来ていない場合におすすめです。
おすすめする理由としては、
- ハーネスでは犬が前に引っ張りやすいため、トレーニング前の犬では引っ張り癖をつけてしまいがち
- 首輪だと犬が引っ張ると自分の首に負担がかかるため、嫌がって引っ張らなくなる犬も多い
- 拾い食いをしようとした場合にコントロールしやすい
があります。
実際にドッグトレーナーさんは、引っ張り癖がひどい場合は首輪やイージーウォークで引っ張り癖を矯正することが多いです。
首輪は首に負担がかかってしまいますが、引っ張り癖を直してしまえばそこまで過度に気にする必要はありません。
引っ張り癖がついたままでは、たとえハーネスであっても体がこすれてしまったり、飼い主さんがお散歩に対して憂鬱になってしまうなどの問題が起こってしまいます。
ハーネスをずっと使用していて引っ張り癖に困っている場合は、首輪に一度変更してみるのもおすすめです。
シニア犬や気管が弱い犬種にはハーネスが良い◎
ハーネスは首輪よりも体に負担がかかりにくいため、老犬や気管が弱く、気管虚脱になりやすいといわれている犬種におすすめです。
気管虚脱になりやすい犬種は、チワワ・ポメラニアン・ヨークシャーテリア・トイプードルなどの小型犬や、フレンチブルドッグやパグなどの短頭種によく見られます。
動物病院で働いているときは、気管虚脱になってしまっている犬を結構見かけました。やはり小型犬に圧倒的に多かったですが、中型犬・大型犬であっても太り気味のぽっちゃり犬では発症するリスクが高かったように思います。
気管虚脱では首輪を使用すると息が苦しくなりやすく、症状がひどくなる場合があるためハーネスを使用することが推奨されています。
また、シニア犬の場合は少しでも体の負担を減らすという観点からハーネスがおすすめです。
まとめ
首輪とハーネス、結論としてはどちらにも良い所と悪い所がありますので一概にどちらが良いとは言えません。
癖や性格、体質、飼い主さんの考え方によってどのタイプが良いのかは大きく変わります。
筆者の場合は、お散歩は愛犬も私も両方が楽しく行きたい、引っ張り癖はお互いに良いことがないので直したいという考えが大きく、また気管虚脱の傾向は今のところないため現在は首輪(ハーフチョーク)を使用しています。
おかげで1歳半の現在、基本的には引っ張りません!
(愛犬が大好きな人が遠くに見えたりすると引っ張っちゃいますが😓)
今後、首を痛めてしまったり、何かハーフチョーク型で不具合があればその都度変更する考えです。
愛犬の性格や引っ張り癖、年齢や体質を考えて、愛犬にあった首輪、ハーネスが見つかりますように!