- フローリングなどの床滑りの対策として何か良い物はないかとお探しの方
- 色々と滑り止め対策をしたけれど現状の対策に納得していない
- ノンスキッドってどんな感じなのか詳しく知りたい
この記事を書いている筆者は、大型犬(ゴールデンレトリーバー)を迎えてからいくつかの床の滑り止め対策を実施しました。
丈夫で長持ちなもの、さらに費用もなるべく安く済むものを求め続け、ノンスキッドと言う滑り止め対策マットに出会いました。
大型犬の踏ん張りやパワーに耐えられるものは少なく、色々試した結果最終的にたどり着いたのが今回紹介するノンスキッドです。
ノンスキッドは大型犬だけでなく、小型犬・中型犬にもおすすめの滑り止め対策シートだよ!
選んだ理由や他の滑り止め対策マットとの比較もしていますので、ぜひ最後までご覧ください♪
ノンスキッドってなに?
そもそも”ノンスキッド”って何?と思われる方は多いと思います。
\我が家はこちらのお店(サイト)で注文しました/
イメージとしては、屋外用の滑りにくいクッションフロアのようなものです。
マンションの廊下って、雨の日にも転倒しにくくなっていると思いませんか?
これはノンスキッドの表面が滑りにくいように凹凸した表面になっているからです。
ノンスキッドのメリット
- 屋外用なので丈夫
- すべらない
- カーペットやラグのように毛が絡まない
- 水拭きにも対応している
- 大型犬のパワーにも耐えられる
- 場合によっては原状復帰できる※フローリングの上から原状復帰できるように施工する場合
ノンスキッドは屋外用なため摩擦にも強い造りになっています。
そのため、大型犬が走ったりしてもほとんど傷つきません。
我が家では全面に敷き詰めましたが、はがれたりめくれたりもなく4カ月が経ちます。
2022年11月現在、使用し始めて1年と3カ月目ですがきれいなままです。
(後ほど紹介していますが、原状復帰できるようにマスキングテープ+両面テープにて貼り付けています)
表面には滑りにくいように細かな凹凸がありますが、素足でも足の裏が痛いということはありません。
そして、タイルカーペットのように毛が絡むこともないので、日頃のお掃除が時短になりました。(普段は掃除機だけ、時間があるときにはクイックルワイパーをかけています)
お子さんがいるご家庭では、犬の抜け毛は気になるという方も多いと思います。ノンスキッドはカーペットなどと比べ毛が絡まず、クイックルワイパーなどの水拭きも併用すればかなり清潔に保てると思います。
ノンスキッドのデメリット
たくさんのメリットがあるノンスキッドですが、いくつかデメリットもあります。
- かなり重い(自分で施工する場合大変)
- 一般的なクッションフロアに比べると高価
- 冬は足が冷たい(床暖房を使用する家では、熱によって変退色、溶解する場合がある)
本体が重たい
まず、自分で施工する前提ですがノンスキッド本体はかなり重たいです。
1メートルあたり5キロあり、ロールで届くのですが最長9メートルの場合50キロほどになります😨
なぜ重いのかといいますと、一般的な室内用のクッションフロアは裏面が白い不織布が貼られているのに対し、ノンスキッドは屋外にも対応できるように裏面はゴムのようになっているためです。
業者さんに依頼する場合は関係ありませんが、自分たちで床に敷いてみようと思っている方は、1人だと結構しんどいと思います。
我が家は大人2人がかり(男女1名ずつ)で施工しましたが、何とか運べた感じです。
一般的なクッションフロアよりも高価
金額は、ホームセンターなどで簡単に手に入るクッションフロアと比べれば高価です。
一般的なクッションフロア 1180円/1mあたり
ノンスキッド 2574円/1mあたり
(※1メートルあたりの差額1394円)
高価なのはちょっと…と思う方も多いかと思いますが、とても丈夫なので1度購入すると数年は問題なく使用できますし、そこを考えればコスパ的には良いと思います。
ちなみにタイルカーペットは愛犬が走るだけで簡単にめくれてしまうようになり、半年ほどでだめになりました。
足が冷たい
これはフローリングでもいえることなのですが、やはり冬は足が冷たいです。
そのため我が家では、冬場はラグと併用して使用しています。
夏場は寝転ぶとひんやりして気持ち良いんだけどね~
色んな滑り止め対策を比較!それぞれの良い所悪い所
筆者はこのノンスキッドを買うにあたり、もう失敗しなくない思いからいろんな滑り止めマットを比べて検討しました。
我が家では、吸着マット(タイルカーペット)と一般的なクッションフロアで失敗しているため、もう絶対に買い替えたくない!という気持ちでした
私は結果的にノンスキッドにして本当に良かったと思っていますが、今回は5種類の滑り止め対策の良い所と悪い所をまとめてみましたのでぜひ参考にしてもらえればと思います。
(※★で5段階評価にしています。★の数、評価はあくまで私の主観になりますので参考程度にご覧ください)
滑り止め対策の種類↓ | 滑りにくさ | めくれやすさ | 丈夫さ | 購入金額(安さ) | 施工の手軽さ |
---|---|---|---|---|---|
ノンスキッド | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
クッションフロア | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
吸着マット (タイルカーペット) | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
フロアコーティング (ペット用コーティング) | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
コルクマット (ジョイントタイプ) | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
比較してみて思ったことは、施工が手軽なものは丈夫さにかけてしまうことです。
手軽に滑り止め対策ができる代わりに、大型犬のパワーに負けてしまい、早くて数カ月、長くても数年でボロボロになってしまい、交換しないといけません。
反対にフロアコーティングは一度施工すれば15~30年は効果が持続し、元々のフローリングの上から施工してもらえるので見た目もきれいです。
ただし、金額は範囲や部屋数にもよりますが数十万円かかることは当たり前で、家具などがあると施工できないので一度すべての家具を移動しなければなりません。
お金があって、新築などでまだ家具が搬入される前なら、フロアコーティングにしていたかもしれません。
クッションフロアはコスパが良く、全面に敷き詰めてしっかりと専用の両面テープなどで固定すればめくれにくいですが、クッションフロアによっては滑りやすい表面のものもあるので、購入する際は注意が必要です。
どの滑り止めにもメリット・デメリットがありますが、ノンスキッドは全体の丈夫さや滑りにくさなどのバランスが良く、金額も少し高価ですが丈夫で長持ちすると判断し、我が家では採用しました。
自分で1階のリビングと廊下に全面DIY施工してみた
我が家は業者さんにお願いせずに、私と夫の2人で自分たちで施工しました。
我が家は持ち家ですが原状復帰できるようにしたかったため、今回は原状復帰できるような手順でDIY施工しました。
賃貸の方にもぜひ参考にしてもらえればと思います。
※原状復帰するつもりで施工していますが、必ず大丈夫という保証はできませんので最終判断は自己責任でお願いします。
1階の愛犬が出入りするリビングと廊下に全面施工しましたが、朝9時ごろから夜22時ごろまで丸1日かかりました。
作業中、私は和室で1日過ごしたわん
用意したもの
- ノンスキッド
- クッションフロア用カッター
- 大きめのカッター
- 地ベラ
- 床用ジョイントローラー
- マスキングテープ50mm幅
- 両面テープ50mm幅
我が家でのノンスキッドの施工面積は、リビング15畳と廊下3畳ほどです。
注文する前に、ネットで見て気になったノンスキッドの柄5種類のサンプルをお願いしました。(私が注文したお店はサンプルは無料で送っていただけました。2~3日で宅急便で届きました)
ノンスキッドはどの柄も滑りにくくはなっていますが、それでも柄によって多少の滑りやすさの違いはあります。
家でワンプロなど激しく動くタイプのわんちゃんの場合は特に一度サンプルを頼んでみて、触って確かめることをおすすめします。
ノンスキッドは182cm幅のものを15メートル買いました。(ロール1つが最長9メートルまでだったので、8メートルと7メートルで注文しました。)
↑私が実際に注文したお店(楽天)です。
サンプルもこちらのお店では5枚まで無料でしたし、本体を注文後は平日12時までなら即日出荷してもらえました!対応も丁寧で良かったです!
何度もリビングと廊下の長さを測り、なるべくつなぎ目が少なくなるように計算して購入しました。
クッションフロア用カッターや地ベラなどは初めての床DIYで必要なアイテムを何も持っていなかったため、セットになっているものを購入しました。
マスキングテープと両面テープは80メートル分購入し、少し余るぐらいでした。
ここで注意してほしいのが、マスキングテープと両面テープのそれぞれの幅です。
マスキングテープで両面テープからフローリングを保護するので、必ずマスキングテープに対して両面テープの幅が狭いものもしくは同じのものを購入するようにしてください。
もしもマスキングテープの方が幅が狭かったら、少し重ねて幅を太くして貼る方法もありますが施工時間がかかるので大変になっちゃいます・・・
我が家では、マスキングテープも両面テープも50mm幅のものを購入しました。
テープ幅が同じですが、気を付けながら貼れば大丈夫でした。
施工の手順
- ノンスキッドを貼る前に動かせる家具は移動し、床を掃除する
- マスキングテープを部屋の端と途中2m間隔ぐらいに貼っていく
- マスキングテープの上に両面テープを貼っていく
- ノンスキッドをロールから伸ばし、合わせる
- 端っこをクッションフロア用カッターで切る
- 細かい部屋の凹凸部分を気を付けながら切る
- 両面テープをはがしながらノンスキッドを貼っていく
我が家では上記の施工手順で実際に作業しました!
①ノンスキッドを貼る前に動かせる家具は移動し、床を掃除する
まずは貼る前に動かせる家具は移動させます。
我が家の場合、リビングの半分ずつノンスキッドを貼るので半分側に家具を移動させました。
今まで使用していたジョイントマットとはこれでお別れです。
今まで敷いていた吸着マットやジョイントマットなども撤去し、フローリングの掃除機がけとクイックルワイパーをかけてほこりなどのごみを出来る限り取りました。
②マスキングテープを部屋の端と途中2m間隔ぐらいに貼っていく
部屋の掃除が完了したら、マスキングテープをまず最初に部屋のふちに貼っていきます。
そのあと、だいたいでOKなので2メートル間隔ぐらいで間にもマスキングテープを貼っていきます。
③マスキングテープの上に両面テープを貼っていく
マスキングテープを貼り終えたら、上から両面テープを貼っていきます。
マスキングテープと両面テープの幅が同じ場合は、マスキングテープとぴったりと重なるように(はみ出さないように)気を付けて貼るようにしてください。
④ノンスキッドをロールから伸ばし、合わせる
いよいよノンスキッドの登場です。
まずはノンスキッドのロールを実際に伸ばして部屋に広げます。(仮敷き)
ノンスキッドが重くて大変なので1人ではなく2人以上でノンスキッドを伸ばしていくことをおすすめします。
ロールになったままだと扱いにくいので、お部屋に敷く必要な分を伸ばしたらそれよりも必ず少し長めにカットします。
※壁にあたる部分は、あとでクッションフロア用カッターで切りますので5~10cmぐらいはみ出すように伸ばしていきます。
⑤端っこをクッションフロア用カッターで切る
先ほど5~10cmほどはみ出したおいた端の部分をクッションフロア用カッターで切っていきます。
まずは壁と床に対する90度に対してしっかりと押し込みます(折り目をつけるイメージで)
クッションフロア用カッターにセットした刃は、2.3mmを使用しました。
きれいに切ることが出来れば、ぴったり合わせる方法や地ベラ+カッターで切るよりもきれいに端が仕上がります。
クッションフロア用カッターは、部屋の四隅や角から数センチの部分はカットすることができません。
また、曲面を切ることもできないため注意してください。
クッションフロア用カッターで切れない箇所は、地ベラで押さえながらカッターナイフで切ってください。
四隅や角の切り方については、壁紙屋本舗さんが画像付きで詳しく紹介してくださっているのでそちらを参考にしてください。
ちなみに我が家では初めてのクッションフロア用カッターだったので押さえる力不足で最初は盛大にずれて隙間が空きました・・・
コツは思いっきり強く押してためらわずに切ることです!
失敗した箇所。盛大に隙間が空いちゃいました😫
⑥細かい凹凸部分を気を付けながら切る
細かい凹凸部分を気を付けながらカッターで切っていきます。
この作業が一番繊細でむずかしく、時間がかかりました。
⑦両面テープをはがしながらノンスキッドを貼っていく
最後に、両面テープをはがしながらノンスキッドを貼っていく作業になります。
ずれやすいので、少しずつ見ながら調整して貼っていきます。
無事に貼り終えたら、ジョイントローラーで両面テープとノンスキッドの重なっている部分をコロコロしていきます。
- 継ぎ目の部分はどうしたの?
-
我が家では継ぎ目の部分は、カッターで重なる部分の上下2枚をいっぺんにカットして合わせました。
方法はいろいろあるみたいですが、この方法が隙間ができにくい切り方みたいです。
完成!
無事にノンスキッドを敷き終わりました。
仕上がりは隙間などは出来てしまいましたが、自分たちでやったわりにはきれいに出来たと思っています♪
まとめ:ノンスキッドにしてからQOLが上がった
ノンスキッドの施工は大変でしたが、自分たちで貼ってから現在まで、破損することもなくずれてしまったこともありません。
原状復帰に関しては、施工してから8か月経ちますがまだめくったことがないので正直上手くできているのかは不明です。
ノンスキッドに変えてからの8か月間、愛犬が滑っている様子もありません。
じゅうたんやラグのように毛が絡んで掃除が大変ということもなくなりましたし、掃除時間も結果時短できています。
費用は少しかかってしまいますが、長持ちすることを考えれば、最終的には私はお得だなと思いました。
大型犬を飼っていて滑り止め対策に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。